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夏休みに2024年まで生きる知識を身につけよう! Red Hat Enterprise Linux 7、勉強してみませんか?

今回のゲストブログは、初登場となります、レッドハット株式会社の平 初さんです。2015年6月25日に平さんが手がけた著書「できるPRO Red Hat Enterprise Linux 7」が、入門書籍の決定版「できるシリーズ」でお馴染みのインプレス社から、発売となりました。 発売を記念して、平さんに「できるPRO Red Hat Enterprise Linux 7」の見どころを解説してもらいます。(2015年6月25日)



はじめまして、ゲストブログに招待いただきました。レッドハット株式会社の平 初と申します。

ゴールデンウィークも終わり、梅雨の中休み、そろそろお盆休みが待ち遠しい時期なりました。お盆休みに何か知識を身に付けたい!毎年そんな気分になりますよね。特にIT業界の新社会人の方々は同期入社の社員と差を付けたい時期かもしれません。でも何か始めようと思っても急に見つかるものではありません。

そこで、この夏にオススメの一冊をご用意しました。
RHEL 7(Red Hat Enterprise Linux 7)を勉強してみませんか?

RHEL 7は、「REDEFINING THE ENTERPRISE OPERATING SYSTEM」(つまりエンタープライズ向けOSを再定義すること)を開発スローガンとして掲げており、ひさしぶりに大きく中身を変えてきたバージョンなのでワクワクする発見がたくさんありますよ。
 

できるPRO Red Hat Enterprise Linux 7(インプレス)

入門書籍の決定版「できるシリーズ」でお馴染みのインプレス社から、2015年6月25日に「できるPRO Red Hat Enterprise Linux 7」が発売となります。そして私がその著者です。

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できるPRO Red Hat Enterprise Linux 7
出版社: インプレス
発売日: 2015/6/25
ページ数: 344
ISBN: 978-4-8443-3839-0

インプレス社の書籍説明から抜粋

『新人のIT管理者向けにビジュアルを使い、RHEL 7の基本操作、サーバー構築について、ハンズオン形式で解説します。Red Hatログインのアカウントを作成し、RHEL 7の評価版のダウンロードから始め、OSのインストールと操作の基礎を学んだあと、企業内で利用する各種サーバーを構築します。RHELは、企業内の基幹業務システムの運用を目的としたOSであるため、システム管理、各種サーバーの構築など、運用管理の応用に重点を置いています。また、RHEL 7で一新された、新しい管理手法を学ぶ技術者にも役立つ内容です。』

この書籍はRHEL 7に特化し、ステップバイステップで手順を追ってわかりやすく説明しています。RHEL 7の最新機能をまんべんなく学ぶことができます。RHEL 6までは「ワタシRHELチョットデキル」と思っていたけども、RHEL 7が出てから何だか少しだけ分からない方にもオススメです。RHEL 7で新しく採用されたsystemdをはじめ、KVMを使った仮想化、Dockerを使ったコンテナー管理などの最新の技術についても触れています。


システム管理デーモン systemd

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RHEL7からは、システムが起動時に一番最初に起動するinitデーモンがUpstartから、systemdに変更になりました。これはRHEL7の中でも一番大きい変更と言えます。システムの起動時の初期化を並列化した事により、システムの起動が格段に高速化されました。


systemdには従来のLinuxシステムにあったランレベルという概念がありません。そこでtarget unitという概念が用意されています。従来のランレベルに対応するために、ランレベル 3に相当する multi-user.target や、ランレベル 5に相当する graphical.target が互換性維持のために用意されています。

 

動的ファイアウォール firewalld

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firewalldは、従来型のiptablesと同じくLinuxカーネルのNetfilterを使った動的ファイアウォールの実装です。
通過させるIPアドレス/ポートを列挙するACL型の静的ファイアウォールとは異なり、サービス指向でモダンな実装となっています。D-Busインターフェースを使いfirewalldに指示を出すことで、パケットの通過ルールを動的に許可/不許可にすることができます。アプリケーションからD-Busで直接呼び出す以外にも、CLIのfirewall-cmd、GUIのfirewall-configから設定変更を行うことも可能です。


firewalldではネットワークを抽象化しゾーン(public/internal/trusted etc...)に分けて管理します。iptablesにはシステム上では存在しなかった仕組みです。ネットワーク設計者が頭の中で考えていたゾーンの概念がファイアウォールにそのまま実装することができます。


firewalldではネットワークインターフェースは、どこかのゾーンに属します。何も設定していないネットワークインターフェースはデフォルトゾーンに所属します。
そして、ゾーンに対して各種サービスの許可ルールを追加していきます。サービスの定義は約50個ほど事前に用意されており、そのサービスの定義の中にTCPやUDPのポート番号などの情報が定義されています。

 

コンテナー管理 docker

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RHEL 7から新しく搭載されたコンテナー管理のDocker はコンテナーイメージ(Dockerイメージ)の管理を中心として、コンテナー内のアプリケーションの稼働状況の管理や、稼働中のコンテナーが利用できるリソースの制限を行います。


コンテナー技術は仮想化技術と似ていますがしかし仮想化技術の代替ではありません。Dockerはアプリケーションやライブラリをコンテナーが持つディスクイメージの中に格納して、アプリケーションにポータビリティをもたらします。たとえ、コンテナーを稼働する環境が物理サーバー、仮想サーバー、パブリッククラウドであったとしても、Dockerが管理する環境であれば、コンテナー作成者が期待する通りにデプロイされ格納されているアプリケーションが期待通りに動きます。


よって、コンテナー技術は仮想化技術よりも上位層でアプリケーション開発者が期待するアプリケーション実行環境を提供し、Docker はコンテナー上で動かすアプリケーションの配信基盤を提供します。つまりDev&Opsを実現するためのツールであり、その形式を定義したDockerフォーマットは開発者と運用担当者の架け橋となります。

 

2024年まで生きる知識を身につけよう!

「できるPRO Red Hat Enterprise Linux 7」を頭から一通り読んで頂ければ、それなりにRHEL 7を理解したつもりになれます。この「理解したつもりになる」ということが小さな自信となります。これは新しい知識を学習する上で非常に重要なことです。また、RHEL 7は10年間の製品ライフサイクルで提供される製品なので、学習した結果は製品リリースの10年後である2024年まで生きる知識です。少し時間をかけて勉強してみる価値は必ずあります。

特定のサーバーアプリケーションについて詳細に解説している訳ではありませんので、この書籍をきっかけにRHEL 7に収録されている様々なソフトウェアにも、さらに興味を持って頂けたら幸いです。もっと自信を付けたい場合には、レッドハットが提供しているRHEL 7のトレーニングコース「RH200: RHCSA速習コース+認定試験」もオススメです。

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できるPRO Red Hat Enterprise Linux 7

出版社: インプレス
発売日: 2015/6/25
ページ数: 344
ISBN: 978-4-8443-3839-0

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