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OSS Now! AKAI's Insight Vol.13 - 2015/05/11-15

先頃、チューリング賞を受賞したストーンブレーカーによるデータベース市場と未来についてのインタビュー、EMCおよびミラクル・リナックスによるオープンソースへの取り組みを紹介します。これらに共通するのは、未来であり、今後の企業でのイノベーションだと考えています。

OSS NOW! TV 巨人 ストーンブレーカーが、データベース市場と未来を語る

存命するITエンジニアとして、世界でトップ10には入るかもしれない(ぼくはそう思っています)マイケル・ストーンブレーカーの最新インタビューが公開されています。ストーンブレーカーは、「現代のデータベースシステムの基盤となる概念や慣行に対して基礎的な貢献をした」として、チューリング賞を受賞しました。チューリング賞は、コンピューター業界では最も重要なものとされています(データベース関係では、データベースの管理のリレーショナルモデルを発明したA.F.コッド博士も受賞しています)。

ストーンブレーカーは、このインタビューの中で、最近のデータベース市場を分類し、それぞれについて、分析をしています。基本的に、1社が一つのテクノロジーで独占するような市場ではないといったことを話をしています。また、オンメモリーデータベース、RDBMS、NoSQL、BI、ビジネスアナリスト、データサイエンティストなどについて、語っていますので、ぜひ、一読してほしい内容です。

参考 http://japan.zdnet.com/article/35063844/

EMCがストレージの自動化や管理機能を提供する「EMC ViPR Controller」をオープンソース化

ストレージ大手EMCが、年次イベントで、ストレージの自動化や管理機能を提供するViPR Controllerをオープンソースにすると発表しました(公開は、6月予定)。ViPRは、同じく2013年に開催された年次イベントで発表されました。ViPRは、既存のストレージの容量、性能などの情報を集めて、全体を「仮想ストレージアレイ」として、管理画面から、必要なストレージを要求すると、その「仮想ストレージアレイ」から利用できるようになります。仮想ストレージアレイは、EMC製だけでなく、マルチベンダーを当初からサポートしていました。

今回、オープンソース化することで、コミュニティとの連携を図り、開発の迅速化やサポートプラットフォームの拡大などが期待されます。

参考記事にもありますが、この数年で、一気に大手までオープンソースへの取り組みを強化しています。その中の一つに,自社製品をオープンソース化して、オープンイノベーションを生み出すという動きが活発です。アナリストが出す市場分析では、あまり、この手のオープンソース化による製品開発の変革は取り上げられることは多くないと思います。ただ、非常に大きな動きだと思います。ぜひ、注目してほしいです。

参考 http://ascii.jp/elem/000/001/006/1006143/

 

ミラクル・リナックス、OSS運用統合ソフト「Hatohol」の相互接続性向上を目指して拡張促進

Hatohol は、オープンソースの運用統合ソフトです。複数の管理ソフトウェアを統合し、管理できる機能を持っています。例えば、複数システム、複数サイトのOSS運用ソフト Zabbixを統合的に管理できます。

今回、ミラクル・リナックスは、従来連携が強化されていたOpenStack以外にも、他のクラウド環境(Amazon Web Services, Mircrosoft Azure 等) も含めて統合的に、集約管理できるようにする取り組みを強化しました。クラウドの時代は、開発だけでなく、運用・管理がさらに重要になってきます。それを理解した上での取り組みの強化といえるでしょう。

それに加えて、上のEMCの事例ではありませんが、こちらも、オープンソースとして公開され、コミュニティとの連携を図って、開発を今日強化することも発表されています。

今後の企業(ITベンダーだけでなく、ユーザー企業も含めて、オープンソースコミュニティとの連携、協力などさまざまな形で、活動していくことが、次世代のイノベーションを生み出していくと考えらます。

参考  http://www.miraclelinux.com/press-release/2015/2015-05-12