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OSS Now! AKAI's Insight Vol.14 - 2015/05/16-27

今月は、OpenStack関連のニュースが花盛りです。その中で、今回は、今後の国内サーバー市場、Ubuntuのカノニカル社がIPOを検討中であること、そして、OpenStack認定資格のニュースを取り上げました。

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国内サーバー市場の年間平均成長率(2014年~2019年)マイナス3.9%―IDC

調査会社IDC Japanは、2014年の国内サーバー市場の規模が、前年から1.7%増加し、4,697億円であること、そして、2014年~2019年の年間平均成長率(CAGR: Compound Annual Growth Rate)はマイナス3.9%との予測を発表しました。

オープンソースが稼働するプラットフォームとして最大であるx86サーバーの出荷額、同じ期間でマイナス1.0%としています。

最近、商用UNIXサーバーをはじめとして、x86サーバー以外の他のサーバー市場が急速に減少しています。このサーバー市場のの分析には、国内のクラウド事業者が購入するサーバーも含まれていることに注意が必要です。そして、注目すべきは、ODM と呼ばれるサーバー製造事業者が、直接、クラウド事業者やデータセンター事業者などに納品するローコストなx86サーバーが伸びていることです。通常の企業ユーザーやシステムインテグレータは、ODM製の サーバーを実際に目にすることは多くないと思います。というのも、ほとんどは、直接、クラウド事業者やデータセンター事業者などに納品しているからです。DELLやHPのようなx86サーバーのリーディング企業は、ODMベンダーが提供するサーバーと同様のサーバーを提供し始めています。これらのODMベンダーと既存のサーバーベンダーがとの戦いが、今後数年にわたって激しく繰り広げられていくでしょう。

参考URL: http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20150514Apr.html

「Ubuntu」のCanonicalが株式公開を検討中?

ZDnetに掲載されたニュースによると、「Ubuntu」のカノニカル社の創業者Mark Shuttleworth氏が、新規株式公開(IPO)を検討しているとのことです。Shuttleworth氏が語ったところでは、会社全体は赤字だが、OpenStack事業が黒字化したことが、このIPO検討の背景にあるそうです。

OpenStackを利用してサービスを自社内あるいは社外に提供しているプレイヤーの場合は、濃淡ありますが、OpenStackについては、依然として、製品を提供する多くのプレイヤーが、投資モード(簡単言えば、売上や利益を十分に上げられていない)です。

そのような中で、いち早く黒字化し、次のステージに入るかもしれないということは、大きなニュースだと思います。次のステージに入ってくると、ある程度のボリュームに対応できるように、OpenStackビジネス以外のUbuntuを熟知知るエンジニアも、OpenStackを理解しているエンジニアと並んで、市場で十分に確保されていないと、デリバリーに供給制約が発生してきます。また、ISVとの連携も欠かせなくなってくるでしょう。それらの問題を解決しながら、どのように事業展開していくか、楽しみですもあり、興味深いところです。

参考URL: http://japan.zdnet.com/article/35064882/

LPI-JapanがCloudStack認定試験を6月1日から開始

今月は、OpenStack Summitがバンクーバーで開催されたこともあり、オープンソース関係のニュースは、OpenStack関係のものが中心です。その中で、少し違った観点から、このニュースを取り上げました。ニュースでは、LPI-Japanは、CloudStack認定資格以外に、この秋をメドにして、OpenStack認定資格を公開したいと報道されています。

上のニュースにあるUbuntuのエンジニア育成の件も、そうなのですが、自社で導入しようが、システムインテグレーターがデリバリーしようが、OpenStackが市場で普及してために乗り越えていく必要がある点の一つは、エンジニアの育成です。

現在、OpenStack を製品化して出荷しているベンダーは、各社とも、認定資格かどうかはあるにせよ、エンジニア育成のために、各種のトレーニングを提供しています。それに加えて、NPOであるLPI-Japanも、日本オリジナルでOpenStack認定資格を開発し、提供してことになりそうです。

このような認定資格は、賛否両論あります。よく開発された認定資格は、学習するにあたって、非常に効率的であることは確かです。ただ、普及して行くには、資格試験のプロモーションに並んで、簡単にいえば、就職や転職、あるいは昇進などの目に見えるメリットが、その資格の価値を左右していきます。

OpenStackについては、ベンダーの資格がいいのか、それとも、NPO の中立的な資格がいいのかについては、まだ、わからないところがあります。少なくとも、現在のOpenStack のコアプロジェクトの範囲が非常に広いため、分野を絞って、考えていくしかないだろうと思います。

参考URL: http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/051301575/