現在位置: ホーム / OSS Now! / OSS Now! AKAI's Insight Vol.21 - 2015/09/25

OSS Now! AKAI's Insight Vol.21 - 2015/09/25

マイクロソフトがLinuxベースの「Azure Cloud Switch」を開発した件、Facebookのオープンソース統括者による年次イベント @scale でのインタビュー、そして、 国内サーバー市場動向について、取り上げました。

OSS NOW! TVマイクロソフトがLinuxベースの「Azure Cloud Switch」を開発中

Microsoftが、9月17日、ブログへの投稿で、データセンタースイッチなどのネットワーク機器向けとして開発した、LinuxベースのクロスプラットフォームOS「Azure Cloud Switch」(ACS)の概要を発表しました。

これは、ACSは、Open Compute Project(OCP)の「Switch Abstraction Interface」(SAI)を念頭に置いて設計されているそうです。OCPとは、2011年にFacebookの提唱でスタートした、仕様をオープンにしながら高効率で経済性が高く、環境負荷が少ないデータセンタファシリティ設計と提供を目指すプロジェクトです。マイクロソフトは、OCPの創立時からの参加企業であり、SAIの策定にも貢献しています。

報道によれば、マイクロソフトが、独自のLinuxディストリビューションを提供するというわけではありませんが、「マイクロソフト」が、Linuxベースでテクノロジーを開発しているということに、世界中で注目が集まっている理由でしょう。

参考: http://japan.zdnet.com/article/35070894/

Facebookのオープンソース統括者が述べる「オープンソースの恩恵とは?」

上記のOCPを提唱したフェイスブックは、年次イベント @Scale を米サンノゼで開催しました。参加者は1800人。スポンサーセッションには、Twitter、Google、Box、Pinterest、Microsoftなどが登壇したそうです。

フェイスブックが、なぜオープンソースに力を入れているか? という観点も興味深いところですが、同社でオープンソースを統括するJames Pearce氏の言葉に注目しました。

「CIOの観点で言えば、自らの企業が成果物をオープンソース化しているかどうかや、オープンソース化された成果物を利用しているかどうかとは別の話として、こうしたコミュニティで実現しているイノベーションの恩恵は少なくとも得られることが期待できる」

昨今、ネットサービス企業以外にも、米国の国家組織・団体、また、金融・通信などでオープンソースの活用が盛んというよりも、あまりにも普通になっています。なぜ、彼らが採用するのかという背景には、コストなど従来からの議論もありますが、この数年は、イノベーションの恩恵を受けることができるということがあります。

企業や組織が生き残っていくためには、イノベーションが欠かせないことはいうまでもありません。そのキーワードとして、今は、オープンソースが上がる時代になったということですね。

参考: http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/idg/14/481542/091700156/?ST=cm-software&P=1


IDC Japan、2015年第2四半期 国内サーバー市場動向を発表

調査会社 IDC Japanは、2015年第2四半期(4月~6月)の国内サーバー市場動向を発表しました。発表によれば、2015年第2四半期の国内サーバー市場規模は1,204億円で、前年同期にあたる2014年第2四半期から26.4%増加。出荷台数は、12万5,000台で前年同期から6.5%の増加だったそうです。

Linuxが稼働する最大プラットフォームである x86サーバーの出荷額は前年同期比で22.3%増加の775億円、出荷台数は同6.9%増加の12万3,000台です。

グローバルの発表を見ると、ODMメーカーの出荷台数の成長は落ち着いてきた状況ですが、日本においては、台数ベースで、前年同期比で108%増加し、引き続き大きな成長を示しているようです。一方で、ODM Directを除いたベンダーによるx86サーバーの総出荷台数は、前年同期とほぼ同じとのことです。

クラウドが進むと、単純にサーバーの出荷台数が減少するというわけではなく、サーバーの出荷先が、企業などのエンドユーザーから、データセンターやクラウド事業者のようなサーバーを利用してIT基盤を提供する企業に変化している背景があります。一部のエンドユーザーでは、すでに物理的なサーバーを見ることさえ、なくなってきているという声を聞くほどです。

今後、各ベンダーも、ローコストのデータセンターに最適なサーバーを強化して行くニュースが流れています。注目したいと思います。

参考:http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20150915Apr.html