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OSS Now! AKAI's Insight Vol.19 - 2015/09/03

パブリッククラウド分野でのOSシェア、国産初のMicrosoft Azure認証を受けたAsianux Serverと、グーグルのエンタープライズ向けクラウド戦略についてのニュースを取り上げました。

OSS NOW! TV「Ubuntu」がパブリッククラウド分野で高いシェア

The Cloud Marketの最新調査結果によると、Amazon Web Services で一番利用されているOS は、Linuxディストリビューション Ubuntuだそうです。インスタンス数の順位では、Ubuntu, Linux AMI (Amazonが提供しているLinux)、CentOS、RHELの順番になっています。

Windows については、Linux AMI とCentOSの間に入ります。

Ubuntuが商用版であるかどうかは、記載がありませんが、おそらく、無償版の順位が、Ubuntu, Linux AMI, CentOSであり、有償版の順位が、Windows, RHELなのでしょう。Windowsのインスタンスは、1万7600、RHELのインスタンスが、5600ということで、オンプレミスでのシェアを考えると、WindowsとRHELのシェアがの差が、3:1 よりも大きいと思いますので( サーバープラットフォーム上では、Windows 7 : (すべての)Linux 3の割合)、やはり、パブリッククラウド上でも、有償版でのLinux の割合が高いと見ることができます。

そして、無償版の割合を加えて、分析すれば、かなりLinuxが強いことが見て取れます。

参考: http://japan.zdnet.com/article/35069640/

Asianux Server 4がエンタープライズ向けLinux OSで国産初のMicrosoft Azure認証を取得

パブリッククラウドでは、無償版Linuxを利用する割合が高いことは、上の調査でも分かりますが、それでも、必要に応じて、有償版、つまり、きちんとしたサービスがついたOSが求められます。

そこで、Microsoft Azureで認証を取得し、販売を開始したのが、ミラクル・リナックスが提供するAsianux Server です。

現在のところ、(ウェブを検索したところ)有償版のLinuxを、Azure上で提供しているのは、SUSEと、このAnianuxだけのようです。

参考: http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/20150901_719014.html

Googleのエンタープライズ向けクラウド戦略は、オープンソース活動から?

TechCrunch誌の記事によれば、OpenStack Foundation関連イベントで、「オープンソースのソフトウェアをもっと多くリリースすること。それが、エンタプライズに食い込む契機になる」として、エンタープライズ向けのクラウド戦略の中核に、オープンソースをおくとしています。

『“オープンソースでソフトウェアを構築しない者は、そうである者に対し競争上の不利を背負うことになる”、とMcLuckieは語る』という部分には、賛成なのですが、エンタープライズに進出していくためには、オープンソースをリリースしていくことが、きっかけにはなっても、それだけで大きく食い込むことは十分にはつながらないでしょう(だから彼の発言が、食い込む契機になる となっているのだと思います)。

グーグル本国の米国でも、やはりエンタープライズ向けのシステムは、相談できるソリューション型のセールス活動が通常であり、ソフトウェアを単独で提供してことだけでは、十分ではありません。また、エンタープライズでは、キーパーソンが転職したりすると、購買パターンが変わることも、よくありますので、それらをしっかりと理解して、提案してことが必須です。

つまり、オープンソースを数多くリリースしていくことは、必要条件であっても、十分条件にはならないので、営業体制の強化は大きく必要だと考えます。他のクラウド事業者の状況は、どうででしょうか?

多くのクラウド事業者は、その事業を詳細まで規模、あるいは中身まで公開されていないので、わかりにくいところがありますが、トップを走るのが、AWS で、それに続くのが、Azureであろうと思います(SaaSまで含めれば、セールスフォースもトップとも言えますね)。これらの企業の体制、特にAzureについては、米国だけでなく、日本国内でも大幅な強化が図られているのは、ご存じかと思います。

一方で、グーグルの主力事業は、広告事業であり、2015年7月に発表された決算発表を見ても、90%以上を占めます。クラウド事業は、Othersに入っていますので、主力事業とは言えないでしょう。(また、どれくらいの売上かは、外部からはわかりません)。営業体制を強化するには、それに応じたコストと投資が必要が必要ですので、今後の動きに注目したいと思います。

参考: http://jp.techcrunch.com/2015/08/27/20150826google-hopes-open-source-will-give-its-cloud-a-path-to-the-enterprise/