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OSS Now! AKAI's Insight Vol.22 - 2015/10/01

オープンソースの収益性や、Dropbox がグループチャットZulipをオープンソース化した件、さらに、オンラインメディアInfoWorldが毎年恒例のアワード「優れたオープンソースソフトウェア/プロジェクトを選ぶ「Best of Open Source Awards 2015」を発表したことを取り上げました。

OSS NOW! TVオープンソースソフトウエアの収益化は難しい?

先頃、来日したベン・ホロウィッツ氏は、「HARD THINGS」の著者でもあり、ネットスケープ創業者であったマーク・アンドリーセン氏とともに、ベンチャーキャピタル Andreessen Horowitzを創業しました。 その Andreessen Horowitz に所属するPeter Levine氏は、「オープンソースソフトウエアの収益化は難しい」と主張し、Sun Microsystemsの幹部を務めたDaniel Raskin氏は、Levine氏の主張はGPL系のライセンスを利用したオープンソースソフトウエアを収益化しようとしている場合だけだ、と反論したことなどを中心に、COMPUTERWORLD誌上で、オープンソースの収益化について、連載が始まっています(全3回)。

この話は、古くて、新しい問題です。個人的には、両社の意見、ともに納得感がありません。ぼくの経験では、元々、無料で使いたいユーザーは、有償ソフトウェア自体も、それほど購入していないと思っています。そして、ライセンス問題を意識して、製品を購入しているユーザーも大多数とも思えません。

収益化について、課題だと思っていることは、オープンソースの有償価格(たいていはサブスクリプション)の価格が、低価格である傾向にあることです。必ずしも、有償オープンソースの価格を低価格にする必要はないと思いますが、傾向として、低くなっているために、収益率が低いということが起こります。だからといって、高額にしたら売れないのかというと、こちらも議論があります。有償オープンソースの価格アップや低価格製品を販売終了するなどして、事業転換しているベンダーもいます。

オープンソースを搭載したアプライアンスを提供しているベンダーには、NAS製品をはじめとして、収益化に成功しているところも多くあります。

つまり、結局はどのようなビジネスモデルを取っていくのかが、ポイントではないかと考えています。

参考: http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/idg/15/091600071/091600001/

Dropbox、買収したグループチャット「Zulip」をオープンソースに

昨年3月に買収したZulipをオープンソースにしたことを発表しました。Zulipは、ソフトウェア開発者のためのグループチャットソフトウェアです。1つめのニュースとして、オープンソースの収益化として、どのようにすべきかというを考えるには、いい事例だと思います。

参考 https://osdn.jp/magazine/15/09/29/151300

IDG傘下のオンラインメディアInfoWorldが、オープンソースの年次アワード「Bossies 2015」を発表

オンラインメディアInfoWorldは、9月16日、毎年恒例の優れたオープンソースソフトウェア/プロジェクトを選ぶ「Best of Open Source Awards 2015」を発表しました。アプリケーション開発ツール、ビックデータツールなど6部門から90種類近くのオープンソース技術が選ばれていています。

1年以上大きな話題が続いている日本国内でも有名なDockerだけでなく、いろいろなオープンソースが取り入れられています。

すでに立ち上がっているOSSもありますし、これからスタートといったOSSもリストに入っています。OSSを勉強しようかなと思っている人や、動向をフォローしたい人には、このリストは役に立つ思います。

参考: https://osdn.jp/magazine/15/09/18/174100