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OSS Now! AKAI's Insight Vol.23 - 2015/10/15

デルによるEMC買収、オープンソースPaaSを推進するPivotal社の株式上場、Linux Foundation主催による「Enterprise User's Meeting 2015」開催発表、Yahoo! Japan によるOpenStack基盤にOpen Compute Projectを採用した件を、Cloud Foundry, OCPをキーワードに紹介します。

OSS NOW! TVIT業界最大の買収: デルがEMC買収を発表

今週のIT業界のニュースを取り上げる中で、デルによるEMC買収の件を取り上げないわけにはいかないでしょう。

買収金額もさることながら、EMC+Dellの売上高は800億ドル、つまり、9兆6000億円を超える規模になります。EMCは、米国企業では珍しい子会社を上場させるという戦略をとっています(フェデレーションモデルと呼ばれているようです)。日本では、子会社が上場し、親会社を超える規模まで成長することはよくあります。

すでに、おなじみのVMware社は上場企業となっています(EMC は、80%の株式を保持)。今後の予定として、PaaS事業を展開するPivotal 社を上場させると言われています。

Pivotalの主力製品であるPivotal Cloud Foundryは、Cloud Foundry Foundationが開発を推進するCloud Foundry をベースにしたオープンソースのPaaS プラットフォームです。徐々に、PaaS 領域のソリューションが本格的に動き始めましたが、上場により、さらに加速化されるかもしれません。

Linux Foundation,「Enterprise User's Meeting 2015」を11/9に横浜で開催

上述のCloud Foundryの話題につながりますが、Linux Foundationは、5回目の開催となるEnterprise User's Meeting 2015を11月9日横浜において開催することを発表しました。

初夏に開催されるLinuxCon は、テクニカルセッションが中核となりますが、このEnterprise User's Meeting は、世界中の先端的なオープンソースを利用するユーザー企業に登壇いただき、そのベストプラクティスを講演してもらうというものです。

今回、NASAで行われているオープンソース開発への取り組みや、Pivotal,OpenDaylight,日本Cloud Foundryグループなどによる講演が予定されています。

イベントサイト:http://events.linuxfoundation.jp/events/enterprise-users-meeting-japan

イベントレポートの内容を以前、レポートにしていますので、参考にしてください。

OSSのベストプラクティスを体感─Enterprise User's Meeting 2012レポート

時代はオープンソースソフトウェアから“オープンソース”へ──The Linux Foundation「Enterprise User's Meeting 2013」レポート

Yahoo! Japan がOpenStack基盤にOpen Compute Projectを採用

システムインテグレーター大手である伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)とITOCHU Techno-Solutions Americaは、Yahoo! Japan が米国子会社が持つOpenStack基盤にOpen Compute Project仕様のソリューションを採用したことが発表しました。

Yahoo! Japanによれば、彼らのOpenStack基盤にOpen Compute Project仕様の製品を採用したことははじめてだそうです。Open Compute Projectは、データセンターやサーバなどのハードウェア仕様をオープン化するためのプロジェクトで、現在は多くのハードウェアベンダー、ソフトウェアベンダー、サービスプロバイダーなどが参加しています。

OSS Now!でも、このOpen Compute Project関連のニュースを最近いくつか取り上げています(マイクロソフトによるLinuxベースの「Azure Cloud Switch」開発など)。

この動きは、Linux Foundation 主催Enterprise User's Meeting 2013 においても、(株)ビットアイル ビットアイル総合研究所,フェロー 伊藤 正宏(当時)氏によって、紹介されています。この動きを、私は、当時、『オープンソースソフトウェア」から「オープンソース」へ』という言葉でレポートしています。記事を参考にしていただけるとうれしいです。

参考: http://news.mynavi.jp/news/2015/10/14/125/