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OSS Now! AKAI's Insight Vol.32 - 2016/01/21

今号も、2016年の動向を見ていく上での注目点を中心にニュースをピックアップしました。2016年、企業の4割強がIT予算を増やすという調査、インフラ構成管理ツール「Ansible 2.0」リリース、OpenStackでのクラウド基盤構築は、まだ2016年は本格的には立ち上がらないかもという調査を紹介します。

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2016年、4割強がIT予算を増やす ー日本情報システム・ユーザー協会調査

一般社団法人 日本情報システム・ユーザー協会 (略称:JUAS) では、毎年、経済産業省 商務情報政策局の監修を受け、ITユーザー企業の投資動向やIT戦略動向などを調べる 「企業IT動向調査2016」を実施してます。1月13日に、「企業IT動向調査2016」速報値を発表しました。IT予算の有効回答は654社、調査期間は2015年10月~11月です。

調査期間からわかるように年明けからの円高、そして、世界的な株安の状況は反映されていないため、少し注意をして調査を読む必要があります。

好調な企業業績を背景にして、 IT 投資を増やす予定企業の割合が増えています。IT 予算を特に増やしそうなのが、売上高 1000 億~1 兆円未満の層です。業種では、元々IT予算が大きい金融業界での投資が多そうです。

投資分野は、「業務プロセスの効率化 (省力化、業務コスト削減)」と、「迅速な業績把握、情報把握(リアルタイム経営)」となっています。

2016年のIT投資は、現在の経済波乱が収まってくれば、比較的、順調に推移するようです。

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詳細は、JUAS サイトをご覧ください。

インフラ構成管理ツール「Ansible 2.0」リリース

昨今、人気が高まっていたインフラ構成管理ツールであるAnsibleが、メジャーバージョンアップとなる2.0をリリースしました。開発元であるAnsibles社は、2015年10月にレッドハットが買収しています。

国内では、構成管理ツールとして、Ansible 以外にも、ChefやPuppetが人気です。1月20日には、第 2 回 Puppet ユーザ会が開催されたり、少し先になりますが、3月4日には、日本SoftLayer ユーザー会が、Chef, Ansibleを取り上げる勉強会を実施する予定です。

構成管理の効率化は、アジャイルな開発、クラウドの利用拡大に従い、ますます重要になっています。構成管理ツールには、それれぞれ特徴があります。2016年は、これまで以上に、これらのツールの情報が活発に交換されて、利用範囲が拡大していくのではないでしょうか。

参考: インフラ自動化ツール「Ansible 2.0」が正式版がリリース (@IT)

OpenStackでのクラウド基盤構築は、まだ2016年は本格的には立ち上がらない?

IT専門調査会社 IDC Japan は、2014年における国内クラウドインフラストラクチャソフトウェア市場規模実績と2019年までの市場規模予測を発表しました。

プレスリリースによれば、

プライベートとパブリックの両方において、OpenStackを採用したクラウド基盤の構築が2017年頃から本格化し、OpenStackディストリビューションや機能拡張を図るためのソフトウェアの売上も市場成長に寄与するとIDCではみています。

としています。つまり、2016年は、まだOpenStackを活用したクラウド基盤構築は本格的には立ち上がらないと読むことができます。

OpenStackのような話題性の高い先端ソリューションの場合、採用事例が実際の市場の浸透に比較して、大きくニュースやイベントで取り上げられることが多いため、実際の分析には注意が必要です。

例えば、「OpenStackを活用したクラウド基盤構築は本格的には立ち上がらない」ということは、先進的なユーザーは、導入が進むと理解できます。一方で、自社が先進ITソリューションをいち早く導入する必要がない場合は、少し余裕を見て、2017年ごろの導入することを前提として、情報収集を開始したらよいだろうとも考えることができます。

ソリューションプロバイダーの場合は、ソリューション提供する顧客がどのようなIT投資をするかということを理解した上で、人材投資などを考えていくことになるでしょう。

参考:国内クラウドインフラストラクチャソフトウェア市場予測を発表 (IDC Japan)