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OSS Now! AKAI's Insight Vol.36 - 2016/03/04

東芝がビッグデータ向けスケールアウト型データベース「GridDB」をオープンソースで公開した件、長かったSCO/IBMのUNIXコード知的財産権訴訟が終了した件を取り上げました。UNIXコード知的財産権訴訟については、仕事で関係したことがあったため、感慨深い内容です。

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東芝、ビッグデータ向けスケールアウト型データベース「GridDB」をオープンソースで公開

東芝は、2月25日、Apache Hadoop等のオープンソースソフトウェアとの連携を容易にすることを目的に、GridDBをオープンソース化しました。


GridDBの特長は、

  • データの高速な登録・更新・検索が可能
  • データ量や処理性能に応じて容易に拡張・縮退が可能
  • 無停止運用の実現
  • 時系列データに対応

社会インフラシステムやIoT(Internet of Things)で取り扱われるビッグデータを高速処理する用途に向いているとします。

社会基盤を支える歴史のある日本企業が、製品をオープンソース化したというに少し驚きました。これからも、ベンチャー企業だけでなく、東芝のような企業が製品をオープンソースにしていく動きが強まるかどうかを見ていきたいと思います。

参考:東芝、社会インフラなどで使われているNoSQL「GridDB」をオープンソースで公開。インメモリでビッグデータの高速処理が可能 (Publickey)

長かったSCO/IBMのUNIXコード知的財産権訴訟が終了

「IBMはSCOの知的財産(UNIXソースコード)を不当に開示して利益を上げている。GNUやLinuxはSCOの知的財産を不法に利用して、成長しようとしている」として、2003年にSCO (破綻)が、IBMを訴えた裁判が、やっと終了しました。

1995年 ノベルからUNIXの権利とUnixWareビジネスを譲り受けて、以後UNIXのライセンサとなりました。その後、いろいろな活動がありましたが、2003年当時、SCOは、Linuxディストリューターとして活動していました。

当時、以下の記事のあるように、かなり強気な主張をしていました。

当時、いろいろな会社が対応に巻き込まれました。

SCOは、世界中のLinuxを利用しているさまざまな企業に、知的財産権を犯している可能性があるので、費用を支払うことを要求するレターを送付も行っていました。

私がヒューレット・パッカードでLinuxビジネスを担当しているときだっため、実際に実務でも対応しました。

それが、やっと終わったということで、個人的に感慨深くあります。ただ、知的財産に関する訴訟は、引き続き、さまざまな業種であり、大きな和解金や補償金につながっているケースもあります。また、何も問題がなかったとしても、結果として、時間が取られることも多く、大きな課題として、今後も残るでしょう。

最近の大きな動きを行うオープンソースプロジェクトでは、財団を作って、財団で知的財産権の管理や、訴訟対応などをしっかりと行うようになっていることかわるように、IT業界おいては、知的財産権問題は避けることができないものであるでしょう。

参考:安心してください,やっと死にました ─SCOがIBMと最終合意へ (gihyo)