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OSS Now! AKAI's Insight 2016/12/01

今回のOSS Now!では、ニュースというよりも、オープンソースを考える上で、ビジネスモデルや課題を解説したいい記事が掲載されたので、そちらを中心にピックアップしています。また、今年の話題であったブロックチェーンについて、Linux Foundationが支援するHyperledger Projectが提供する fabric に関わる話題も紹介しています。

OSS関連企業はどのようなビジネスモデルで事業を行っているか?

ZDNetに「Linuxやオープンソース関連の企業はいかに収益を生み出しているのか」という記事が掲載されています。

「 Linuxやオープンソース製品の人気や有用性については誰もが知っているところだろう。ただ、こういった製品を開発し、無償で提供している企業が、どのようにして経営を成り立たせているのか疑問に思っている人もいるはずだ。実のところ、収益を得るためのさまざまな方法があるのだ。」(一部記事より引用)

この方法について、代表的なビジネスモデルが紹介されています。個人的に、ITビジネスにとっての転換点と思っているのが、「サブスクリプションという形態」です。今までの、売り切りモデルから中期的にサブスクリプションを販売することで、ユーザーへの価値を提供していこうと動きは、記事にあるように、マイクロソフト (ex. Office 365) やアドビ (ex. Creative Cloud) などが取り入れている方式です。

ユーザーから見た場合、提供される価値はOSSだからということよりも、そのOSSを利用することでどのような利点があることか?ということになることが多いです。そういうときに、OSSとは?という議論を始めてしまうと、なかなかビジネスが拡大しないジレンマに陥るところを、サブスクリプションという商材形式にしたことでビジネス展開しやすくなった思います。例えば、ユーザーにとっては、マネジメントの承認を取りやすい、パートナーは取り扱いしやすいといった点があるでしょう。

参考:  Linuxやオープンソース関連の企業はいかに収益を生み出しているのか (ZDNet) 

日本取引所グループ、OSSのHyperledger Fabricを使った検証を継続

東証や大証などを運営する日本取引所グループは、今年2月から進めてきたブロックチェーンの実証実験を継続することを発表しました。

検証のベースとなるテクノロジーは、Linux Foundationが支援するHyperledger Projectが管理するFabric です。

昨年発足したHyperledger Projectは、既存のブロックチェーンテクノロジーが、スループットに制限があり、トランザクション処理速度が遅い、仮想通貨向けに設計されている、プライバシーに弱いなどの問題があることから、このような課題を解決するため、スタートしたものです。

現在、Hyperledger Projectによれば、11月30日に参加するメンバーが100社/団体に達したことを発表ています。メンバー構成は、25%中国、14%アジア太平洋、20%ヨーロッパ・中東・アフリカ、41%アメリカ)となっており、グローバル規模で取り組みが進んでいることが推察できます。

ブロックチェーンというと、金融で利用されるものと考えられることが多いのですが、メンバーには、サプライチェーン、製造、IoT関係の企業が加入しており、さまざまな分野での利用が検討されています。

JPX

@IT連載:成熟するOpenStack、企業における利用の現場

@IT 三木 泉 氏が「成熟するOpenStack、企業における利用の現場」というタイトルで連載しています。

最新回では、「2016年秋、OpenStackは何をカバーすべきかという古くて新しい問題」というタイトルで、OpenStackプロジェクトが今抱えている課題を紹介しています。

興味深い分析となっておりますので、一読をお勧めします。

参考: 2016年秋、OpenStackは何をカバーすべきかという古くて新しい問題 @IT