現在位置: ホーム / OSS Now! / OSS Now! AKAI's Insight 2017/01/20

OSS Now! AKAI's Insight 2017/01/20

今週のOSS Now!では、2017年年初ということで今年の動向を紹介したいと思います。各社の2017年事業戦略発表会の情報、IDC Japan による大都市圏以外は苦戦が予測されている国内IT市場の地域別予測調査、およびオープンソースでも重要トピックであるセキュリティについて取り上げました。

各社の2017年事業戦略発表会が続く

年末から年初にかけて、各社が2017年の事業戦略発表会が続きます。キーワードとしては、やはり、デジタルトランスフォーメーション、クラウド、セキュリティといったものが多くでています。

オープンソース関連ベンダーの最大手であるレッドハットでは、「デジタル変革へ向けた3つの戦略」を発表しています。

■レッドハット社長が説く「デジタル変革へ向けた3つの戦略」(ZDNet)

PC/サーバーベンダー大手のレノボ・ジャパンでは、サービスビジネス大手のユニアデックスとの戦略的提携を発表するなど、事業戦略を発表しています。

■レノボがユニアデックスと提携、オンサイトサービス拡充 (ASCII)

また、発表会を開いてない場合でも、各社トップから年頭所感が発表されていますので、ぜひ、ご覧になり動向をつかんでください。

IDC Japan が国内IT市場 地域別予測を発表:大都市は成長するが地方は苦戦

IT市場動向を分析するとき、前のトピックにあるようにミクロな視点で各社戦略の分析をすることに加えて、マクロの視点で、大きな経済状況を見ていく必要があります。たとえ、すばらしいテクノロジーであったとしても、国内経済が低迷すると投資が十分に進むわけではありません。

調査会社大手であるIDC Japanは、国内IT市場を地域別で発表しました。

プレスリリースでは、以下のように述べられています。

「2017年においても東京都のみでのプラス成長は変わらず、大都市圏と大都市圏以外の格差は引き続き広がります。東京都内には業績好調の大企業が多く、他地域に比較して第3のプラットフォームを活用した戦略的IT投資も増加しています。更に2020年開催の東京オリンピック/パラリンピック向け投資も見込まれます。一方大都市圏以外の地域には業績が低迷している中小企業の割合が高く、それに伴う海外シフトやインバウンド需要の大都市圏への集中などの要因が響き、IT支出は抑制傾向となります。」

IDC1

以前からの傾向ですが、大都市圏、特に東京都とその他の地域の格差が広がる傾向には変わりありません。東京圏では、コスト削減だけではなく売上を伸ばす戦略的IT投資(AIやフィンテックなど)も盛んです。一方で、それ以外の地域では、IT予算の抑制傾向が続くことになります。

■国内IT市場 地域別予測を発表 (IDC Japan)

今年も、セキュリティが重要領域

2016年も、ランサムウェアをはじめとしたセキュリティが大きな問題となりました。2017年もセキュリティに対する取り組みの重要性は変わることなく、さらに注意が必要です。

セキュリティベンダー各社は、年末に2017年セキュリティの脅威動向を発表しています。その中の10社のレポートから大きな傾向を読み解く記事が公開されています。

■2016年はこんな脅威が!セキュリティベンダー10社予測まとめ(前編)

■2016年に流行るサイバー攻撃手法は?ベンダー10社予測まとめ(後編)

オープンソースという視点から見ると、OSだけではなく、データベースや言語などさまざまなレイヤーでセキュリティ対策が必要です。オープンソースベンダーやコミュニティからセキュリティアラートや対策が戦略的に発表されるように改善されてきていますが、すべてを理解することにはリソースがかかります。

さらに、システムが汚染されてしまった場合、どのように対処していくかということについては、技術上対策だけでなく、ひとが絡んだプロセス作りも重要です。

オープンソースが企業や組織の基盤として動いている今、セキュリティ対策として、テクノロジー+プロセス の視点からの対応が焦眉の急です。