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ClamAV 0.99.3のリリースと、複数の脆弱性(CVE-2017-12374, CVE-2017-12375, CVE-2017-12376, CVE-2017-12377, CVE-2017-12378, CVE-2017-12379, CVE-2017-12380)

01/27/2018にClamAV 0.99.3のリリースと、複数の脆弱性情報(CVE-2017-12374, CVE-2017-12375, CVE-2017-12376, CVE-2017-12377, CVE-2017-12378, CVE-2017-12379, CVE-2017-12380)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

01/27/2018にClamAV 0.99.3のリリースと、複数の脆弱性情報(CVE-2017-12374, CVE-2017-12375, CVE-2017-12376, CVE-2017-12377, CVE-2017-12378, CVE-2017-12379, CVE-2017-12380)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。




修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • CVE-2017-12374
    • UAF(use-after-free)の脆弱性

    • CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H

    • https://bugzilla.clamav.net/show_bug.cgi?id=11939

    • ClamAV 0.99.2以前のバージョンではメールをパースする際の入力検証メカニズムに問題があり、use-after-freeが引き起こされる可能性が有ります。これを利用して、細工されたe-mailメッセージを用いてリモートの攻撃者がDoSを引き起こす事ができる可能性が有ります。

  • CVE-2017-12375
    • BOF(Buffe-OverFlow)の可能性

    • CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N /A:L

    • https://bugzilla.clamav.net/show_bug.cgi?id=11940

    • ClamAV 0.99.2以前のバージョンではメールをパースする際の入力検証メカニズムに問題があり、Buffer-OverFlowが引き起こされる可能性が有ります。これを利用して、細工されたe-mailメッセージを用いてリモートの攻撃者がDoSを引き起こす事ができる可能性が有ります。

  • CVE-2017-12376
    • handle_pdfname中のBOF(Buffe-OverFlow)及び任意コードの実行の可能性

    • CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

    • https://bugzilla.clamav.net/show_bug.cgi?id=11942

    • ClamAV 0.99.2以前のバージョンではPDFファイルを扱う際の入力検証メカニズムに問題があり、Buffer-OverFlowが引き起こされる可能性が有ります。これを利用して、細工されたPDFファイルを用いてリモートの攻撃者がDoSを引き起こしたり任意のコードを実行できる可能性が有ります。

  • CVE-2017-12377
    • Mewパケットヒープオーバーフローの可能性

    • CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:L /A:L

    • https://bugzilla.clamav.net/show_bug.cgi?id=11943

    • ClamAV 0.99.2以前のバージョンではmewパケットファイルを扱う際の入力検証メカニズムに問題があり、Buffer-OverFlowが引き起こされる可能性が有ります。これを利用して、リモートの攻撃者がDoSを引き起こしたり任意のコードを実行できる可能性が有ります。

  • CVE-2017-12378
    • バッファーオーバー読み込みの可能性

    • CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N /A:L

    • https://bugzilla.clamav.net/show_bug.cgi?id=11946

    • ClamAV 0.99.2以前のバージョンではtarファイルを扱う際の入力検証メカニズムに問題があり、Buffer Over Readが引き起こされる可能性が有ります。これを利用して、リモートの攻撃者がDoSを引き起こすことができる可能性が有ります。

  • CVE-2017-12379
    • messageAddArgumentでのバッファーオーバーフローの可能性

    • CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:L /A:L

    • https://bugzilla.clamav.net/show_bug.cgi?id=11944

    • ClamAV 0.99.2以前のバージョンではメッセージをパースする際の入力検証メカニズムに問題があり、Buffer Over Flowが引き起こされる可能性が有ります。これを利用して、リモートの攻撃者がDoSを引き起こすことができる可能性が有ります。

  • CVE-2017-12380
    • Null非参照の可能性

    • CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:L /A:L

    • https://bugzilla.clamav.net/show_bug.cgi?id=11945

    • ClamAV 0.99.2以前のバージョンではメールをパースする際の入力検証メカニズムに問題があり、Nullポインタ非参照が引き起こされる可能性が有ります。これを利用して、リモートの攻撃者が細工したメールを送ることでDoSを引き起こすことができる可能性が有ります。


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。

Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を 参考にして下さい。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品LifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

[参考]

セキュリティ系連載案内


セミナー情報

著者が所属しているOSSセキュリティ技術の会では、02/23/(金)に「3コマ連続 [セキュリティトラック] OSSと脆弱性管理」と題して、OSSの利用と脆弱性管理に関しての、パネルディスカッションを含めたセッションを行います。

https://www.ospn.jp/osc2018-spring/modules/eguide/event.php?eid=49がプログラム内容の詳細になりますので、是非お申し込み下さい。

OSSに関するお困りごとは サイオス OSSよろず相談室まで

サイオスOSSよろず相談室 では、OSSを利用する中で発生する問題に対し、長年培ってきた技術力・サポート力をもって企業のOSS活用を強力に支援します。Red Hat Enterprise Linux のほか、CentOS をご利用されている環境でのサポートも提供いたします。

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