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linux kernelの脆弱性( CVE-2017-9150, CVE-2017-9211 )

05/23/2017にkernelの複数の脆弱性情報(CVE-2017-9150, CVE-2017-9211)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

05/23/2017にkernelの複数の脆弱性情報(CVE-2017-9150, CVE-2017-9211)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。




Priority

Moderate

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-9150
    • ローカルユーザによる情報漏えい(重要なアドレス情報の取得)の可能性

    • 重要度 - Moderate

    • 4.11.1までのLinux Kernelでkernel/bpf/verifier.c中のdo_check()関数はallow_ptr_leaks値をprint_bpf_insn()関数の出力制限に使用する事が出来ず、これを利用することで悪意のあるローカルのユーザが、細工されたbpfシステムコールを通じて重要なアドレス情報を取得することが出来る可能性が有ります。

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-9211
    • ローカルユーザによるDoS(NULLポインタデリファレンス)の可能性

    • 重要度 - Moderate

    • 4.11.2までのLinux Kernelのcrypto/skcipher.c中のcrypto_skcipher_init_tfm()関数がkey-sizeチェックが欠けているsetkey()関数に依存しているため、これを利用して悪意のあるローカルユーザが細工されたアプリケーションを通じてDoS(NULLポインタデリファレンス)を引き起こすことが出来る可能性があることがわかりました。



対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。

Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を 参考にして下さい。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品LifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

[参考]

http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-9150

http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-9211


セミナー情報

5/31-6/2に行われる「Open Source Summit Japan 2017」の中で、本ブログの執筆者である面 和毅が講演を行います。

6/1 14:00-14:40に行われる「OSS CVE Trends」というセッションで講演を行いますので、参加される方は是非お立ち寄り下さい。

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