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Linux Kernelの複数の脆弱性(CVE-2017-17052, CVE-2017-17053)

11/29/2017にLinux Kernelの脆弱性情報(CVE-2017-17052, CVE-2017-17053)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

11/29/2017にLinux Kernelの脆弱性情報(CVE-2017-17052, CVE-2017-17053)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。




Priority

Moderate

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-17052
    • ローカルユーザによるuse-after-freeの可能性

    • 重要度 - Moderate

    • Linux Kernel 4.12.10以前では、kernel/fork.c中のmm_init()関数で、新しいプロセスのmm_struct構造体の->exe_fileのメンバーをクリアしていなかったため、ローカルのユーザが特別に細工したプログラムを実行することにより、use-after-freeを引き起こす事ができる可能性があります。

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-17053
    • ローカルユーザによるuse-after-freeの可能性

    • 重要度 - Moderate

    • Linux Kernel 4.12.10以前では、arch/x86/include/asm/mmu_context.h中のinit_new_context()関数で、新しいプロセスがforkするときにLDTテーブル割当時のエラーをきちのとハンドリングしていませんでした。これを利用して、ローカルのユーザが特別に細工したプログラムを実行することにより、use-after-freeを引き起こす事ができる可能性があります。この脆弱性はCONFIG_MODIFY_LDT_SYSCALL=yを有効にしているときに関係します(RHEL/CentOS系では有効になっていません。Debian系では有効になっています)。



対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。

Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を 参考にして下さい。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品LifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

[参考]

http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-17052

http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-17053

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