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stunnel で pop3s のメールサーバーから pop3 形式でメールを取得する

stunnel を使用して、リモートにある pop3s 形式のメールサーバーから pop3 形式でファイルを取得する方法をご紹介しております。

サイオステクノロジーの貝野です。お久しぶりです。

今日は stunnel を使用して、リモートにある pop3s 形式のメールサーバーから pop3 形式でファイルを取得する方法をご紹介します。

■ stunnel とは?

SSL に対応していないソフトウェアを SSL に対応させることができるソフトウェアです。名前の通り、SSLの「トンネル」を提供します。
今回は、POP3S に対応していないメールクライアントを、stunnel を使って POP3S サーバと通信を行う設定を紹介いたします。

■ stunnel のインストール・設定

1) yum コマンドで stunnel をインストールします。

# yum install stunnel

2) /etc/stunnel 配下に stunnel.conf を作成し、以下の内容を記入します。

# vi /etc/stunnel/stunnel.conf

...

# クライアントモードとして起動
client = yes

# pop3s 宛の設定
[pop3s]
# stunnel が 110 ポート (POP3) を listen するよう設定。
accept = 110
connect = :995

なお、stunnel をインストールすると stunnel.conf のサンプルファイルが同時にインストールされるため、当該サンプルファイルから stunnel.conf を作成しても良いです。

# cp /usr/share/doc/stunnel-4.29/stunnel.conf-sample /etc/stunnel/stunnel.conf

stunnel のログは、デフォルトで /var/log/secure に出力されます。その他のファイルにログを出力させたい場合、以下のようにログ出力の設定を行います。

# 出力するログのレベルを設定
# 各レベルの意味:emerg (0), alert (1), crit (2), err (3), warning (4), notice (5), info (6), debug (7)
debug = 7
# ログファイル名を設定 (ログファイルは、stunnel 起動後に自動で生成されます)
output = /var/log/stunnel.log

3) stunnel を起動します。

# stunnel

 /var/log/secure (または stunnel.conf で設定したログファイル) に以下のメッセージが出力されていれば、起動成功です。

2015.03.21 08:02:20 LOG7[23921:139992184563648]: pop3s bound to 0.0.0.0:110
2015.03.21 08:02:20 LOG7[23927:139992184563648]: Created pid file /var/run/stunnel.pid

 また、netstat でポート 110 が LISTEN していることを確認してください。

# netstat -na | grep 110
tcp        0      0 0.0.0.0:110                 0.0.0.0:*                   LISTEN

■ メールクライアントの設定

最後に、メールクライアント側での設定を行います。

今回は、Thunderbird を使用した設定方法をご案内します。 (メールアカウントの取得方法は割愛させていただきます)

1) Thunderbird のメニューから、[オプション] -> [アカウント設定] を選択します。

2) 対象となるメールアドレスの [サーバの設定] を選択し、[サーバ名] にメールサーバの IP アドレスを、[ユーザ名] にメールを受信したいユーザのユーザ名を入力します。

3) 設定の保存後、メール受信を開始すると 2) で指定したユーザのパスワード入力が求められます。パスワードを入力し、メールサーバからメールを取得できることを確認します。

■ stunnel の停止

pkill コマンドで stunnel を停止することができます。

# pkill stunnel

今回ご紹介する内容は以上になります。

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